ファーガソン

私が法律学以外の本を読むようになったのは、ある先輩からドラッガーを勧められてからです。日々の実務の「重さ」から解き放たれた世界を知ってずいぶん楽になった記憶があります(この話はまたいずれ)。

最近コロナ禍の中で、いろんな人の話を聞いたり、著作を読んでて、次の世代のリーダーとしてふさわしいのは、ニーアル ファーガソン EUからの脱退とか、なんとなくポピュリズムに流された「斜陽」の印象のイギリスの出身ですが、 なんと 有能な哲学者というか経済学者なのです。日本の社会を定常状態(アダムスミス、国富論にその言葉が。成長がとまり伝統的な対策が機能していない、そのことに失望している社会)に入った社会の特色として、平均年齢が上がりすぎると、壮年期の人間の心理状態になり、最高の時期は過去のもので、そのことが社会心理を規制するとのこと。 彼はポスト資本主義を論じているのですが、この定常状態を抜け出た先の社会を念頭に議論しているのですが、定常状態の当事者としての私は、なるほどと 思っているところです。この後はまたいずれ。