心に沁みるシネマ
忙しい皆さんに進めたいシネマ3選
実は私、映画大好き人間です。
好きな映画は、何回も見に行きます。最近では、DVDで手軽に自宅で見れるのは、ある意味ちょっと残念。
お薦め、まずは、大学に入学した1969年公開の「明日に向かって撃て」、実在の銀行強盗ブッチとサンダース・キッドの逃避行を描いた西部劇。
ご存じポールニューマンがブッチ役を、サンダースを若きし頃のロバート・レッドフォードが、二人がひそかに恋するエッタにはキャサリン・ロス。
1890年代新時代の波が現れ始めた頃(初期の自転車が出てくるのよ)ブッチとサンダースは、銀行強盗を繰り返す2人組。
しかしどこか行き詰まりを感じている2人は、金銀が採れる南米ボリビアに行く夢をもち、最後と称して列車強盗を、なんとか逃げ切ったものの追っ手の手は緩まない。
学校の教師をしていたエッタと共にボリビアに、ところが現実のボリビアはゴールドラッシュなどはなく、貧しい国でした。
ここでも銀行強盗を重ねるうちにお尋ね者として追われる羽目に、警察との激しい銃撃戦。ナンパツか銃弾を受けて、2人は、「次はオーストラリアに行こう」と軽口を叩きながら外へ飛び出すところで「エンド」。
なにが良いかと言われると、なんといっても、変化する世界の中で、のちに大スターになる2人が、初々しい演技で、若者らしく夢を語る(銀行強盗にせよ)姿が美しい(と思いました)。
私も当時は、「狭い日本には住み飽きた」と吠えていたものです。
皆さん、いつも夢を語れる人になってくださいね。
夢の世界と思ってボリビアの現実に打ちのめされる2人、エッタもそのうちアメリカに帰国、そして銃撃戦ではめちゃくちゃ撃たれてしまいます。 本当に切ないストリー。
しかしそれを暗くしていないのが、全篇で流れる「雨にぬれても」、これは名曲ですね。
この2人が、引退したものの今も健在なのは素晴らしいですね
次にお薦めなのが、心に沁みる2作品。
「オール イズ ロスト」(最後の手紙)と副題がついています。
不思議な映画ですね。全篇に亘って登場人物がロバートレッドフォード1人なのです。
舞台は、インド洋上のヨットです。私は海のこと良く知らないのですが、コンテナを積み上げて運んでいる貨物船がありますね。
なにかの加減でそれが海に落ち、航行中の船に激突し、損傷するということがあるんですね。
ヨットの横腹らに大きな穴があいて船内は水浸しです。
応急措置をするのですが、やがて嵐に遭遇、さらに浸水、飲料水、サメに狙われます。
海に投げ出されたり、結構操船場面が多いのですが、見応えがあります。
嵐の中でヨットは沈没していくのですが、沈没を覚悟したとき、主人公は救命ボートに移ります。
そして誰宛か 誰に読ませるつもりか定かでないのですが、自分自身の最後の気持ちを・・・(誰に なにを伝えようとしているのか、細かい話はいいのです)。
最後の最後のとき、人間は何をするのか、ロバートレッドフォードの「解釈」です。
そして救命ボートも火災発生で沈没するのですが、最後の最後に釣り船が近づいてきて、沈みつつあるロバートを救い上げます。
この映画、絶望の淵に立った時、 どんな時でも「救い」はあると思わせる秀作です。
いま1本、「大いなる勇者」、これもロバートレッドフォード主演ですが、前半はロッキー山脈、厳しい自然の中での一人芝居です。
文明に背を向け厳しい自然の中で生きる寡黙な男を演じています(ロバートレッドフォードは、こんな作品が多いね)。
一人芝居とはいえ、山中で白骨死体に出会い、「私を見つけた人にライフルを譲る」との遺書を、山中で山で生きる術を教えてくれる人と出会うなどラッキーもあるのですが。
ストーリーは進み、開拓者一家が惨殺される場面に、惨殺のショックでものが言えなくなった少年キャレブと行動を共にし、惨殺者を追い詰め、殺すのですが、敵対していたインディアンの部族の酋長から感謝され、酋長の娘、スワンを「プレゼント」され、3人の平和な生活が一時続きます。
3人の平和な生活はいつまで続くのか・・・ということで、私の心に沁みた映画のうち、私が好きなロバートレッドフォードから、少し選んで見ました。