巣立つ人たちへ
巣立つ人たちへ
君たちが生まれたのがつい昨日のようですが、今年は高校や中学に入り、もうすぐ大人の仲間入りだね。
大人に仲間入りと言っても、わくわくする反面、不安も大きいでしょうね
私は、先日友人たちから古希(70歳)のお祝いをして貰うような歳になっていますが、人生を振り返ると反省と同時に最愛の皆さんに、是非伝えておきたいと思うことが多々あります。
いまは、多様な知識を貪欲に吸収する時期なのかな。
それは、社会生活を送る上で最低限必要な知識を得ておくことでもあります。
高校生の時、私は、自転車通学をしていましたが、車にぶつけられたことがあります。
体の方は軽い傷だったのですが、自転車は相当ひどく壊れた記憶があります。
顔も忘れましたが、運転手は、私がたいした負傷もないことから、ごめんごめんと言ったものの、そのままどこかに去って行きました。生まれて初めての事故で、私は、車のナンバーも気にとめず警察にも届け出しませんでした。
昭和40年頃だと思いますが、「やられぞん」でした。
車を運転する以上注意が必要で、故意、過失をとわず、それで人を傷つけたり物を壊せば、少なくとも賠償義務が発生します(自転車を運転していても同じだよ)。
18歳成人年齢が引き下げられましたが、物を買ったりすると、契約で逆に縛られることも知っておく必要があります。
人を見る眼を養うことも大事ですね。
世の中にはどういう悪があり、人間にはどういう偏見があるのかということを知ることも極めて大事なことです。
「大人」になったと思っている人でも、日常、とても偏見にまみれた人は,実はたくさんいるのです。
そういう人たちは、よく見ているとなんらかの「特徴」があります。
いいことを言っているのに、この人はなにかうさんくさいということがあります。これはリアルだから分かることで,そばにいると感情やイメージが伝わるのです。リモートだと基本情報の伝達だけで、良いも悪いも、その人が醸し出すものは伝わりません。
リーモートばやりですが、限界を知っておくことも大事です。
また性癖なのか、なにかと他人を簡単に「良い人、悪い人」とレッテルを貼る人も不思議ですが世の中にはいます。
そのような区別がある種の生きやすさをもたらしているのか知れませんが、いろんな人がいることは注意しておく必要がありません。
若い人を悩ますことの一つにコンプレックスがあります。
この世の中に、コンプレックスのない人はいないと私は思います。
身長などの容姿、吃音、はたまた育った家族環境等きりがありません。歳をとった私にもいまだにコンプレックスはあります。
もともとあがり症で、演説はとても苦手でした。
いまだにお話しの上手な方の話を聞くと、とても恥ずかしくなります。
とても恥ずかしいことや嫌なことがあっても、そのマイナス思考にいつまでも支配されない工夫が、これからの人生では必要になります。
そのとき創意工夫は、これからの人生で、いろんな場面で必要になりますし、なにより創意工夫による「達成感」は、次の難所を越える大きな力になります。
いつまでも発展途上人であること、そういう気持ちを持ち続けることが私の人生を支えてきたと思っています。
最後に、よく言われることですが、どの世界に進もうと。成功の秘訣は、一に体力、二に人柄、三、四がなくて五に才能(と努力)です。
若い頃は、才能がトップに来ると思うことが多いでしょうが、成功は、人によってもたらされます。
笑顔と性格の良さが、魅力的な人間関係を築き、その周りの人たちが自分の成長と成功を導いてくれるのです。
健闘を祈ります。